義母がおもらしを隠します。

82歳になる義母が、おもらしをするようになりました。家族に気づかれないよう、自分で処理しているようですが、布団などににおいがついています。仕方ないことだと思いますが、気づかないふりをすることも、そろそろ限界になってきました。でも、オムツを勧めるのはかわいそうです。何かいい方法はありませんか?

オムツを使う前の一工夫

82歳で時々「おもらし」があるのは、特別のことではありません。60歳以上の方ならもちろん、今では40歳代や50歳代でも珍しいことではありません。ですから、お義母さんがこれまで何もなかったことをほめてあげるべきだと思います。

誰でも年をとれば、目が悪くなったり、耳も遠くなります。おもらしも基本的にはそれと同じことで、尿道をきゅっと閉めている筋肉のしまりが悪くなってしまうという原因があるのです。 目が悪くなれば眼鏡をかけ、耳が遠くなると補聴器を使います。

おもらしの場合もそれと同じ感覚で、道具を使って何とかできないでしょうか。 実は、そんな時に役立つ便利な道具が増えてきました。薬局で売っている大人用の紙オムツもその一つですが、あんなに大きいオムツを使う前に、もっといいものがあります。「安心パンツ」です。これはごく普通のパンツですが、すこしくらいのおもらしなら吸収してくれ、そのまま洗濯できます。

さらに、おもらしのケアの主流になりつつあるのは、パッドです。水分を吸収するパッドを、パンツの内側にあるポケットに差し入れて使い、使用後はそのまま捨てることができます。女性の生理用品のようなものですね。 こうした商品は、たとえおもらしをすることがあっても、その人らしく今まで通りの生活をし続けられる武器なんです。

お義母さんのプライドを傷つけないよう、さりけなくこうしたものを紹介してあげるのがよいと思います。 これは、家族よりも同年代の友だちから勧められるほうが受け入れやすいでしょう。年をとって不自由なことが増えてくるのは、当たり前なのですから、おもらしを隠さなくていいように工夫してあげてください。