フレイル予防をするプログラム???
【フレイル】という言葉を聞いたことがありますか?
高齢者は加齢により筋力の衰えや物忘れなどが始まると、体力と気力がどうしても低下していきます。
そのままにしておくと、生活機能が低下し、将来の介護状態につながってしまう可能性も高くなります。
そんな介護状態になりそうな前段階の虚弱な状態をフレイルといいます。フレイルを予防することは、健康寿命と平均寿命の差を縮めることで、すなわち介護予防に結びつきます。
フレイル予防について
フレイル予防には、食べること(栄養)動くこと(体力)つながること(社会参加)お口の健康(口腔)の4つの要素があります。これらの要素を維持・改善できれば自立した生活を続けることが期待できます。
親に不安な要素がこの中にあったら、改善のための取り組みをし始めてもらえるように促しましょう。
各市区町村では「一般介護予防事業」という独自サービスで、フレイル予防する介護予防プログラムを提供しています。
サービスの内容は、栄養改善のための料理実習や食事セミナー、体力維持のための筋力アップや体操教室、人とつながることに結びつくコーラスや手芸教室などの趣味を広げる講座、お口の健康を保つ口腔ケアや口腔体操などです。
これらのプログラムに参加して、心身のバランスを保ち、将来介護状態にならないことを目指します。利用年齢対象は60歳または、65歳以上で、要介護認定や基本チェックリストを受けなくても利用できます。料金は基本的に無料。市区町村によって提供されるプログラムが違うため、ホームページなどで確認してください。
フレイル予防チェックリスト
- 【健康状態】あなたの現在の健康状態はいかがですか?
- 【心の健康状態】毎日の生活に満足していますか?
- 【食生活】一日三食きちんと食べていますか?
- 【口腔機能】半年前に比べて固いものが食べにくくなりましたか?お茶や汁物等でむせることがありますか?
- 【体重変化】6ヶ月で2~3㎏以上の体重減少がありましたか?
- 【運動・転倒】以前に比べて歩くスピードが遅くなってきたと思いますか?この一年間に転んだことがありますか?
- 【認知機能】同じことを聞くなどの物忘れがあるといわれてますか?今日が何月何日かわからない時がありますか?
- 【喫煙】あなたはタバコを吸いますか?
- 【社会参加】週に一回以上は外出していますか?ふだんから家族や友人と付き合いはありますか?
- 【ソーシャルサポート】体調が悪い時には、身近に相談できる人がいますか?