ホームヘルパーには何を頼めるの?
介護保険の対象とならない介助や介護がある
ホームヘルパーサービスには【生活援助】と【身体介護】があるとご存じでしょうか?けれども、ホームヘルパーは「お手伝いさん」ではないので、何でもかんでもしてもらえるわけではありません。
基本的には、本人の生活に直接必要性がない援助、本人以外の人にもかかわる援助、専門知識を必要とする医療行為、ケアプラン、サービス内容に含まれていない援助は、介護保険の範囲で行ってもらうことはできません。
例えば、両親が二人暮らしだとします。母親に介護が必要となり、介護保険のホームヘルパーサービスを利用した時、母親の食事の用意や洗濯のサポートはしてもらえますが、父親の分は原則対象外です。また、話し相手とかペットの散歩、庭の草むしりなども対象になりません。
身体介護についても、細かな規定があります。例えば、爪とその周囲に異常がなければ爪切りは仕事の範囲ですが、巻き爪など変形した爪の場合は爪切りをしてもらうことはできません。ただ、ヘルパーのできる介助・介護の範囲は少しずつ拡げられる傾向にあり、体温や血圧の測定を行ってもらうことができます。
ケアの内容はケアマネジャーと相談
どういうケアを受けるかは、ケアプランで細かく決められることになります。そこで、希望がある場合は率直にケアマネジャー(要支援の場合は地域包括支援センター)に相談しましょう。
ケアマネジャーが必要だと判断し、可能な内容であれば、ケアプランに加えてくれます。
介護保険で頼めない生活援助
- ペットの世話
- 同居家族の食事の用意
- 本人以外の部屋の掃除
- 施設などへの送迎
- 金銭などの管理
- 庭の草むしり
- 話し相手
- 大掃除や模様替えの手伝い
- 外食・観劇・旅行への付き添い
- 来客への応対、留守番