遺品整理業者に依頼するときの注意点
業者に何を求めるのか?はっきりさせる!!
最近は【遺品整理】と看板を掲げる業者が多くなりました。リサイクル業者、便利屋、産業廃棄物業者、ハウスクリーニング業者、片付けコンサルティング、引越し屋、宅急便屋など、さまざまあります。その中でものの処分だけをしてくれる業者、遺族とともに一緒に片付けをする業者など、業者もタイプそれぞれです。
かりに、ものの処分をしてくれる業者に依頼した場合、思い出の品であっても、確認の言葉一つなく処分されてしまう可能性があり、思い出や親の想いに気づかずじまいになるかもしれません。
大切なものを探しながら一緒に片付けてくれる業者がよいのなら、そのような業者を選ぶことが大切ですし、ほとんど片付いていて処分のみでよいのであれば、どんな業者でもかまいません。何を求めるかによって、選ぶ業者が違うということです。
目に見えないものまで見ることが大切
遺品整理は時間と労力がかかる作業です。費用をかけたくないからとか、量がなさそうだからと自分たちで片付けようと頑張りますが、やがて体力も続かなくなって面倒だと業者に依頼する人もいます。
しかし、(ものを片付ける)に目がいき(思い出を見つける)には目がいき届かないのでしょう。親の気持ちを、遺品を通して知ることができる場合もあるのです。
遺品整理のコツ・押し入れに積み重なるものに注意
遺品整理の際、多くの人が(押し入れの中の物は全て捨ててほしい)と言います。
押し入れは、たくさんのものが積み重なっています。親の子ども時代の写真や通知表、両親が出会ったころのなれそめがわかるもの、親の子への想いなど、知って良かったと思う品が眠っている場合があります。
見積書作成時に確認すべき事項
遺品整理を業者に依頼する前には、必ず見積もりを取りましょう。部屋の中を見なければ分かりませんから、遺品整理をする家に来てもらい、確認してもらったうえで見積書を作成してもらいます。その時に確認すべき事項が、以下の4点です。
①自分たちの気持ちにどこまで向き合ってくれるのか
②自分に無理のないスケジュールで作業してくれるのか
③終了後に掃除もしてくれるのか
④手順や料金など納得いくまで説明してくれるか
これらは、業者と会って話をしなければわかりません。
さらに、業者の中には、リサイクルなどで売れた分を返金する業者、それらは行わず、処分のみを行う業者などあります。依頼するときの費用ばかりに目を向けず、返金なども行ってくれるのかについても、確認しましょう。
料金の相場は引越しの約3倍!!
遺品整理は、引越し作業よりも約3倍程度の費用がかかります。しかし、それには理由があります。
分別は1日では終わりませんし、室内の掃除も最後に行うとなると、引っ越しよりも行う工程が多いからです。
中には、自宅の洗濯機と交換したいというニーズもあり、引っ越し業者のように、別の場所に移動して終わりというわけではなく設置まで請け負ってくれる業者もあります。どのような作業をお願いするか考えて依頼しましょう。