遺品整理の形見分けの方法!!
形見わけするのは故人の愛用品か値打ちのあるもの
形見分けで多いものは、時計や万年筆、眼鏡、ネックレスや指輪、ジッポライターなど、故人が身に着けていたものや愛用品です。古かったり、汚れていたり、ものとして値打ちはなくても、それを通じて故人に思いをはたせることができる品物です。
かつては、たとえば(財布は長男に、万年筆は次男にわけよう)といった具合に故人の愛用品の形見分けが行われてましたが、核家族化が進むにつれて、また道徳観が変わるにつれて、本来の意味での形見分けという風習はすたれてきています。
遺品整理の中で現在の貨幣価値を基準に自分が欲しいもの、最新の便利できれいなものを親族が持ち帰る傾向があります。
また、(故人の持っていたテレビのほうが新しいから自分の家のテレビと交換したい)など、形見分けというより交換というケースもあります。
形見分けは遺産分割が終わったあとがよい
高価でないものは、遺産分割に関係なく形見分けができます。ですから、四十九日法要や五十日祭のほか、遺品整理では近親者や親戚が集まった時に行われる傾向があります。
親戚などが高価な品物を欲しがることがありますが、高価な品物は遺産分割の対象になりますから、勝手に渡すわけにはいきません。そして相続人以外が高価なものを受け取ると贈与とみなされ、受け取った人に贈与税がかかる可能性があります。
ちなみに、親族以外の第三者へ形見分けをする際は、気を付けなければならないことがあります。形見分けは(亡くなった人より目上の人に渡すものではない)というマナーがあるからです。
今は何を誰に渡しても良いとなりつつありますが、相手が望む場合のみ渡すようにするのが無難です。なお、贈り物ではないため、渡す際には包装は不要です。包むのであれば半紙などで軽くくるむ程度にしましょう。