遺品整理を考えるのは故人の部屋を見たとき
相続手続きや一周忌を目安に始める
遺品とは故人が残したものや故人にゆかりのある品物をいいます。日常使用していたもの、思い出の品など広範囲におよびます。
これらの遺品整理をするのは、たいてい整理しなければならない事情があるからです。誰も住まなくなった家を売却する、故人の部屋を違う用途で利用する、必要なものを探す、家賃がかかるから早く退室する、家主の意向などの理由からです。
遺品整理は物の整理でもありますが、同時に親族の心の整理でもあります。改めて故人が使用していた部屋を見渡すと目に映るものすべてが、故人の過去との思い出につながり、今まで気にしていなかった多くのもの存在に気づきます。そしてそれを整理しなければならないと思うのもこの時です。これらの遺品整理を家族たちで行うのか、業者に依頼して行うのかを含め、考えていくことになります。
遺品整理を始めるきっかけは人それぞれ
遺品整理のタイミングは人それぞれです。事情があって早く始めることもありますが、四十九日法要や一周忌法要などで親族が一同に会する機会に話が出て、着手するケースもあります。
遺品といっても、動産などは相続財産に含まれますから、ある程度まで相続手続きが終わったり、気持ちが落ち着いたころに行ったりするほうが良い場合もあります。急いで業者に依頼したために、じっくり遺品を確認できずに処分してしまい、あとで悔やむ人がいるからです。
遺品整理後にふと思い出し、あの品物はやはり取っておけばよかったと後悔する人もいます。また、相続手続きの時に書類がなくて再発行手続きなどで時間を費やしてしまったケースもあります。
家族で遺品整理を行う場合はゴミ出しの日に合わせるとよいでしょう。自分たちが住んでいる地域とゴミ出しルールが違ったり、専用のごみ袋が必要だったりしますから、確認は必要です。