介護保険サービスの利用費は？？

支払いは１割または２割、３割

介護保険では、要介護度ごとに一か月間に利用できるサービスの金額に上限（限度額）が設けられています。事業者への支払いは原則として、利用料の１割。もしくは、２割、３割。限度額を超えてサービスを利用した分は、全額自己負担となります。

１割か２割、３割かは、前年の年金収入やその他の所得から【各種控除や必要経費など】を引いた金額によって決定します。（遺族年金と障害者年金は収入対象外）。具体的にいうと、本人の合計所得金額が１６０万円未満で、かつ年金収入＋その他合計所得金額が２８０万未満（2人以上の世帯の場合３４６万円未満）だと１割負担になります。女性の場合は高齢者全体のほとんどが、男性の場合は80%ほどが１割負担です。

負担割合は、要介護認定を受けたすべての人に、自治体から送られてくる（毎年７月ごろ）「介護保険負担割合証」で確認しましょう。ただ、２割、３割といっても、純粋に支払う額が倍増していくわけではありません。医療費について高額療養費制度があるのと同様に、介護にも高額介護サービス費の制度があるからです。

支給限度単位とは別枠のサービス

次のサービスについては個別に限度額が設けられており、支給限度額には含まれません。

• 【福祉用具購入】１年間１０万円まで（自己負担１万円または２万円、３万円）
• 【住宅改修】同一住宅２０万円まで（自己負担２万円または４万円、６万円）