入院時に家族がやること

親が突然入院すると、家族は慌ててしまうものです。病状の心配はもちろんのこと、入院の準備や入院生活への対応が求められるからです。高齢の親が入院したとき家族はどんな役割があるか?

親が救急搬送されたとき

同行するにせよ、知らせを受けて病院に行くにせよ、次のものを持参すれば十分です。本人の医療(健康)保険証、診察券、お薬手帳、持病や病歴がわかるメモ、お金、鍵、靴(裸足救急車に乗ると忘れやすい)です。

入院が決まったら、病院側から入院時に必要なものが示されますので、帰宅して準備すれば大丈夫です。ただ、親が使用中の薬、メガネ、義歯、補聴器は見つけられないと困るので、あらかじめ本人に確認しましょう。

入院中の家族の役割

身元保証、入退院や支払いなど各種手続き、入院中の世話、家族側の窓口となるキーパーソンの決定、退院前カンファレンスの参加など役割は多くあります。

親の状態によっては介護保険の申請や介護体制の準備が必要となります。各種同意書(手術・延命治療など)のサインを求められることもあります。

高齢者は病状回復に時間がかかり、一週間ほどベットに横たわっただけで、筋肉が落ちて歩行困難になるケースもあります。親が治療とリハビリに専念できる環境を作ることが、入院中の家族の一番の役割だと思います。

こんなときは病院のソーシャルワーカーに相談して

  • 受診・入院についての不安
  • 医療費に関する相談
  • 退院後の療養(在宅医療・転院・施設入所)に関する相談
  • 介護保険やさまざまな福祉制度、各種公的制度の利用相談
  • 在宅介護(訪問看護や往診医の利用など)についての相談
  • 施設の入所・申込方法の相談
  • 福祉用具や住宅改修についての相談