介護施設での看取り⁈ 

終身入居が条件の特別養護老人ホーム(特養)でも容態が急変したら、かつては緊急搬送されることが一般的でしたが、現在は看取り介護加算の創設もあり、施設での看取りが重視されています。

特養の病院への搬送と施設での看取りも同等の割合になってきました。

高齢者が衰弱期に入った後

余命が長くないと医師が判断したら、終末期医療(ターミナルケア)または看取り介護が始まります。

いすれも、延命治療は差し控えられますが、本人や家族が希望した場合は、病院に搬送されて延命目的の医療処置が優先されます。

終末期医療は、がん末期などの影響で身体的・精神的苦痛を除去するための医療ケアを、医療従事者がチームを組んで実施します。特養や介護老人保健施設(老健)介護医療院で行われる他、医療機関のホスピスや緩和ケア病棟に移ることもあります。

医療的ケアが必要でない場合は、家族の同意を確認してから、看取り介護が始まります。食事、清潔、排せつの防止などの日常生活ケアが中心のケアプランをケアマネジャーが作成し、施設管理者、介護職員、医師、看護職員、管理栄養士などがチームを組んで最期を迎えられる、ケアに当たります。

看取り介護は終身まで入居できる介護型の老人ホームでは原則可能ですが、ホームによります。入居の際は必ず、看取りの条件、看取りの介護の実績と体制を確認してください。

他に、がんに限らず病気を抱えた高齢者が介護スタッフや地域の医療連携チームに支えられながら少人数で家族のように暮らす、ホームホスピスも全国で増えつつあります。

看取り介護が可能な老人ホーム(介護施設)

【多くの施設で可能】

  • 特別養護老人ホーム
  • 介護老人保健施設
  • 介護医療院
  • 介護療養型医療施設

【施設によって可能】

  • グループホーム
  • 介護付き有料老人ホーム
  • サービス付き高齢者向け住宅
  • 介護型ケアハウス